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HSP(繊細さん)とトラウマ:敏感すぎる自分を責めていませんか?

2026年2月2日

「まわりの些細な変化に気づいて疲れてしまう」
「人の感情に敏感すぎて、自分の意見が言えない」
「大きな音や光、人混みが人一倍苦手」

最近よく耳にするHSP(Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン)。
日本では「繊細さん」とも呼ばれ、自分をこのタイプだと感じる方が増えています。

しかし、もしあなたがその「過度な敏感さ」に長年苦しみ、「これは自分の性格だから一生付き合っていくしかない」と諦めているなら、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
その繊細さ、実は「過去のトラウマによる脳の警戒モード」が原因かもしれません。

1. HSPとトラウマ反応は「見分け」がつきにくい
HSPは生まれ持った「気質(生まれつきの特性)」であるとされています。
一方、トラウマ(特に幼少期の慢性的なもの)は、後天的に脳や神経系が変化した状態です。
実は、この2つは現れる症状が非常によく似ています。

• 周囲の顔色を伺いすぎる
• 物音や刺激にビクッとする(驚愕反応)
• 一度にたくさんの情報が入るとパニックになる
• 常に「何か悪いことが起きるのではないか」と不安

これらはHSPの特徴でもありますが、同時にトラウマによって脳の警報装置(扁桃体)が過敏になった「過覚醒」の状態とも言えるのです。

2. 繊細さは「生き延びるための知恵」だったかもしれない
もし、幼少期に親の顔色を伺わなければならなかったり、いつ怒り出すかわからない環境にいたりした場合、子供の脳は生き延びるために「周囲の微かな変化に気づく高性能なアンテナ」を発達させます。

これが大人になっても「オフ」にならず、常にフル稼働している状態が、今のあなたの「繊細さ」や「疲れやすさ」に繋がっている可能性があります。
この場合、それは「直すべき性格」ではなく、あなたが過酷な環境を生き抜くために身につけた「防衛本能」なのです。

3. 「性格」だと思って諦める前にできること
もし自分の敏感さが「トラウマの影響かもしれない」と感じるなら、それは大きな希望でもあります。なぜなら、性格を変えるのは難しくても、「過敏になった神経系を整える」ことは可能だからです。
Bondiaでは、HSP気質による生きづらさを抱える方へ、以下のようなアプローチを行っています。

① 「安心感」を身体に覚え込ませる(BCT)
過敏になったアンテナ(神経系)を落ち着かせ、身体の内側から「今は安全だ」という感覚を育てます。これにより、外部の刺激に過剰に反応しにくい「しなやかな土台」を作ります。

② 警戒モードのスイッチを切る(EMDR)
敏感さの引き金となっている過去の記憶を整理します。脳の警報装置が正常に働くようになると、「気づくけれども、振り回されない」という状態に変化していきます。

4. 繊細さを「強み」に変えるために
あなたが持つ「細やかな気づき」や「深い共感力」は、本来とても素晴らしいギフトです。
しかし、そのアンテナが「恐怖」や「警戒」のために使われているうちは、ただただ疲弊してしまいます。

トラウマケアを通じて神経系を整えることで、その繊細さは、あなた自身を苦しめる刃(やいば)ではなく、人生を豊かに彩るための大切な感覚へと変わっていきます。
「自分はHSPだから……」と一人で抱え込まず、一度その繊細さの背景にある物語を、私たちと一緒に紐解いてみませんか?