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パニック発作とトラウマ:発作の裏にある過去の体験と、発作を予防する方法

2026年1月27日


「急に動悸がして、このまま死んでしまうのではないかと思った」
「電車や人混みが怖くて、外に出るのが不安」
パニック発作を一度でも経験すると、そのあまりの恐怖から「また起きたらどうしよう」という不安に支配されてしまいがちです。
病院で「パニック障害(不安症)」と診断されて薬を飲んでいるけれど、なかなか改善しない。あるいは、特にきっかけがないのに発作が起きる。そんな場合、実はあなたの「過去の未処理のトラウマ」が、脳の警報装置を鳴らし続けている可能性があります。
この記事では、パニック発作とトラウマの深い関係と、今すぐできる予防法について解説します。

1. なぜ「今」パニックが起きるのか?:脳の誤作動の仕組み
パニック発作は、脳の扁桃体(へんとうたい)という部分が「命の危険だ!」と過剰に反応することで起こります。本来は、火事や事故などの緊急時にスイッチが入るべき場所ですが、トラウマを抱えていると、この警報器が故障して「誤作動」を起こしやすくなります。

過去の記憶が「現在」をジャックする
例えば、過去に誰かに激しく責められたり、閉じ込められたり、あるいは大きな事故に遭ったりした経験があるとします。その時の恐怖が脳内で処理されないまま残っていると、現在起きている「ちょっとした刺激(閉ざされた空間、人の視線、身体の動悸など)」が引き金(トリガー)となり、脳が「あの時の恐怖がまた起きた!」と勘違いしてしまうのです。
これが、特に理由がないように見えるパニック発作の正体です。

2. パニック発作を予防するための「グラウンディング」
発作が起きそうな予感がした時や、不安が高まった時に有効なのが、「グラウンディング(地に足をつける)」という技法です。意識を「過去の恐怖」や「未来の不安」から引き離し、「今の現実」に繋ぎ止める効果があります。

おすすめ:5-4-3-2-1 法
五感を使って、周りの環境を確認していく方法です。
1. 5つの見えるもの: 部屋にある青いもの、時計、椅子…と、目に見えるものを5つ心の中で数えます。
2. 4つの触れられるもの: 服の感触、椅子の硬さ、自分の手…と、触れている感覚を4つ確認します。
3. 3つの聞こえるもの: 車の音、時計の音、自分の呼吸音…と、音を3つ探します。
4. 2つの匂いのするもの: コーヒーの香り、柔軟剤の匂い…と、匂いを2つ感じます。
5. 1つの味わえるもの(または好きな味): 口の中の味や、好きな食べ物を1つ思い浮かべます。
これを丁寧に行うことで、過剰に興奮した自律神経を落ち着かせることができます。

3. 根本的な解決には「トラウマの再処理」が必要
グラウンディングなどの対処療法は、その場をしのぐためには非常に重要です。しかし、根本的な解決(発作自体が起きない状態)を目指すには、「警報器の誤作動」の元となっているトラウマ記憶を処理する必要があります。


Bondiaでは、以下の専門的なアプローチを組み合わせてパニック症状の改善を目指します。
• EMDR(眼球運動による再処理): パニックの引き金となっている過去の記憶に働きかけ、脳が「あれは過去のことだ」と認識できるように整理します。
• BCT(ボディ・コネクト・セラピー): 発作時に感じる「喉のつかえ」「胸の苦しさ」などの身体感覚にアプローチし、神経系の過覚醒を鎮めます。

4. 最後に:パニック発作は「身体からのサイン」
パニック発作はとても恐ろしい体験ですが、それはあなたの身体が「もう限界だよ、助けてほしい」と必死に発しているサインでもあります。
「自分の心が弱いからだ」と責める必要はありません。それは、脳の防衛システムが少し過敏になっているだけなのです。

Bondiaでは、あなたが安心して日常を取り戻せるよう、こころとからだの両面から丁寧にサポートします。一人で抱え込まず、まずはその不安をお聞かせください。